美容室に行くのを渋り過ぎて「服を買いに行く服がない」状態になる話

苦手なものはこの世にあまた存在しますが、美容室がその一つ。

おしゃれというものに興味を抱かない青春時代を送ってきてしまったため、大人になった今もおしゃれというものが分かりません。

周りのみんなが異性を意識し始めるころには、「牧場物語」の世界でせっせと動物や農作物の世話にいそしんでいました。

とはいえ生き物である以上髪は伸びるわけで。

しかも癖毛の上、多毛、そして剛毛という三重苦のため、放っておくとあっという間に爆発に巻き込まれた人になるわけで。

髪に指を通したとき、にわかにモシャっと音が聞こえるようになったら観念して美容室へ行かねばならぬのです。

というわけで、ここですごく個人的な美容室苦手ポイントを列記してみたいと思います。
ぼんやりとした苦手意識を言葉にして出力すれば、克服への糸口が見つかると信じて。

いざ。

美容師さんがおしゃれで怖い

まずは一歩足を踏み入れた瞬間、きらきらした美容師さんに迎えられて怯むところから。

こいつはまたとんでもなく芋くせえのが来たなって思われてるんじゃないか?

ここから美容室を出るまで長い疑心暗鬼の旅が始まる。

今日はどんな感じにしましょうか?

なんか客観的に見て違和感がないようにしてほしいですという、うすらぼんやりした希望しかない。

まさかこんなふわっとしたリクエストで美容師さんを困らせるわけにもいかず、そんなもん知るかって思われるのも怖いし言えるはずもないので、いつも一応ネットで調べたこんな感じという画像を何枚か見せています。

一応この複数枚見せるところは数少ない経験値から編み出した策。

1枚に決め打ちして失敗を数年間くり返し続けてきたため、ざっくりこんなフォルムになりたいを伝えるためにこの方法に落ち着きました。

しかしここでまた1つ問題が生じます。

おしゃれ無精の私にとっては同じような髪形でも、プロからすると画像によって形が全然違うらしい。

結果的にこの段階で困らせることになります。

ここは改善の余地ありと。

髪型のイメージ写真を見せるのも嫌

これは画像選定のときの話。

イメージ写真はモデルさんの顔がはっきり写っている写真を避けるようにしています。

これはモデルさんがいいからいい感じだけど、おまえの顔じゃねって思われそうという理由。

厳選に厳選を重ね、いざ提示のときがきてもこの髪型はおまえの髪じゃ無理と思われる恐怖に打ち震える。

シャンプー台の正しい位置取りが分からない

歯医者も分からない。

椅子を引いてもらうタイプの飲食店も分からない。

肩くらいまでシャンプー台にのっかってる気がしますけど、これで大丈夫ですか?

ドライヤー中の会話

美容室での会話が苦手なことは言うまでもないので割愛します。

基本的には雑誌やスマホを見て話し掛けないでくださいオーラを出していると美容師さんが察してくれるため、ここはひたすら視線を正面に向けないことで難を逃れる。

でもドライヤー中っていったん手ぶらになるじゃないですか。
水滴とか落ちるし。
これでゴーサイン出ちゃってるんですかね。

ここで話し掛けられたりすると、すみません、なんも聞こえません。

違うんですよ。

話し掛けてほしいなーのやつじゃないんですよ。

前髪どうしますか?

今日はどんな感じにしましょうか? を乗り越えた先に待ち受ける関門。

分かんないんだ。

お願いだから私に決定権を委ねないでください。

ちなみに美容室をこんなにも恐れている私が前髪のためだけに美容室を訪れるはずもないのでセルフカット派です。

しかしそれもなかなかに面倒なので極力短くしてほしい。

ここは勇気を出し惜しみしてはいけないところなので絶対に毎回伝えます。

たいてい困った顔をされるけど。

大丈夫、あしたからまた一歩も外に出ないから。

こんなに切ってどうしてくれるんですかとかクレーム入れないですよ、私。

後ろこんな感じです。大丈夫ですか?(鏡ぱかっ)

分からーーーーーん!!

よしなに!!!!!

帰りのお見送りのエレベーター

あれ頭上げるタイミング難しくないですか。

特にドア閉めるボタン押してから実際閉まり始めるまでにタイムラグがあるタイプのエレベーター。

真正面向いてたら気まずいし、微妙な空白を埋めるため赤べこなみにぺこぺこしちゃう。

おわりに

だいたいの要素を書き出せた気がします。

ものすごく美容師さんを恐れ過ぎていることがうかがえますね。

思い描いてる人間性がなんかもう失礼。

私の想像の中の美容師さん、だいたい1工程につき1悪態ついてる。

これは大事なことなので断っておきますが、美容師さんをおとしめる意図は一切ありません。
おしゃれさに対する純粋な萎縮です。

せめて不快な思いをさせまいと何が楽しいわけでもないのに笑顔200%だから、外に出たあと鏡を見るとえぐいことになってます。

ほうれい線が。

毎回15歳ぐらい年取る。

散々言いましたけど、美容室苦手仲間は少なくないと思っています。
1個でも共感ポイントがあればと、つい熱が入って長文になりました。

共に励まし合い、奮い立たせ合って、楽しく美容室通いできるようになっていきたいものです。

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