最近はすっかり暖かくなり、春の陽気が心地よいですね。
朝の布団から出るつらさも緩和してきて大助かりです。
しかしこの季節、虫嫌いの人間にとっては喜んでばかりもいられない時季ではないでしょうか。
私はそうです。
寒さがだんだん穏やかになるにつれて始まる、うれしい気持ちと恐ろしい気持ちのせめぎ合い。
そして私が最も早く春の訪れを感じる瞬間、それは梅や桜の開花にはあらず。
ヒメマルカツオブシムシの出没です。
ヒメマルカツオブシムシとは
ヒメマルカツオブシムシ、一見どこで切るか分からないこの虫はカツオブシムシ科の昆虫。
ふむふむ。
つまりヒメマル・カツオブシムシというわけね。
白いものが好きで、壁やレースのカーテン、白い延長コードなんかによく出没する。
幼虫は体長7~10ミリ。
細長い芋虫のような見た目をしています。
成虫は体長2~3ミリ。
まだら模様の甲虫です。
幼虫のほうが成虫より大きいの何こわい。
その虫食い、こやつかも
ヒメでマル? かわいいじゃん。
あなどるなかれ。
この昆虫、立派に害をもたらす虫なのです。
何を隠そう洋服の虫食いの犯人、その一柱はほかならぬこの虫の幼虫のしわざ。
イガ、コイガ、マルの付かないヒメカツオブシムシなど、原因となる虫はほかにも存在します。
私の部屋に出没するのはもっぱらヒメマルカツオブシムシ。
見掛けないだけでいるのかもしれませんがね。
「見えないものはいないのと一緒」論者の私にとっては関係のないことです。
ヒメマルカツオブシムシが発生する原因
苦手な人が多いクモ、誰もが恐れるゴキブリ。
だいたいの虫に共通することですが、玄関や窓から「こんにちは」とばかりにやってきます。
このヒメマルカツオブシムシも同様。
外干しした洗濯物。
外出したときの服。
あらゆるものにくっついて家の中へ侵入してくるわけです。
そして一度でも敷居をまたがせようものならば、卵を産み付け、幸せな家庭を築き始めます。
勝手に。
家賃も払わずに。
対処法
カツオブシムシの幼虫は熱に弱く、65度以上の高温環境で死滅するらしい。
アイロンや乾燥機が有効。
一気にやっつけたい場合は、家じゅうの布という布をコインランドリーへ連れていきましょう。
最後の晩餐を楽しみながら幸せな終わりを迎えるがいい。
1~2カ月の同居生活
上記のような方法を知ってなお、毎年ぼーっと春をやり過ごしてしまうのが私。
成虫はどうやら服を食い荒らしたりはしないらしく、人畜無害な存在。
私のように同居生活も5年を超えてくると、もたもたと移動している姿がいっそかわいくも思えてくるというもの。
駄目パターンの慣れです。
見掛けたら普通に退場願いますが。
悪いけど目に入ってしまったものを無視できるほど耐性はついてないんだよ。
産卵準備してること、こっちは知ってんだからな。
最後に
ヒメマルカツオブシムシは繁殖力があり、目立たないため数が増えるほど完全な対処は難しいです。
春になるとふいに出没する同居人を増やしたくない。
そんな方は、1匹でも見掛けた時点で早めの対策を講じることを全力でお勧めします。
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