【金沢旅行記】祖母と母と私と

祖母

くじらぱん

初めての3世代旅行に行ってきました。

行先は金沢

当初の計画では熱海に行くはずだったが、急遽、日本海へ乗り出すことと相成った。

旅の足跡

1日目

午前9時ごろ 関東からの脱出

家を出発早々、祖母による接種証明書喪失、朝食の場所が見つからず新幹線発車2分前にぎりぎり滑り込むなどのハプニングを乗り越え、目指すは金沢。

日本海の幸、能登牛、金沢おでんがわれわれを待っている。


正午ごろ 金沢駅到着

時刻はちょうどお昼ど真ん中。
昼食迷子を避けるべく、到着するなり駅構内で食べられる場所を探す。

本来ならば駅ではなく、どこか外に繰り出したいところではある。

しかし今回の旅、急ごしらえも急ごしらえ。
下調べなど、ほぼ皆無と思ってもらっていい。

まずは駅内の金沢おでんに舌鼓を打つことに。
魚のだしが効いた染み染みおでん、おいしかったです。

祖母よ、なぜここまで来てカキフライ定食なのか。
好きなものを食べたらいいけども。



午後2時ごろ 人間万事塞翁が馬

お昼を食べたら、くじらぱんにはどうしても行きたいカフェがあった。

10メートル進むごとに「ずいぶん遠いなあ」とぼやく祖母を引きずって到着した先に見えたのは、無慈悲にも臨時休業の4文字。

今回の旅で唯一はっきりしていた目的地であった。
実にくじらぱんらしい。

祖母も限界が近いので仕方なく周辺で入れそうなカフェを探すことに。

ちなみにこのときにたまたま見つけたカフェもまたいい感じだったので後日紹介します。


午後3時半ごろ 兼六園、まさかの競歩観賞

言わずと知れた日本三大名園
初めての金沢観光、大目玉と言っても過言ではないだろう。

お堀通りを通って、金沢城公園を見上げながら入り口を目指す。

ここでまたもや予想だにしていなかった事態が。

祖母「あそこ(兼六園)行くの? 行かなくていいよ」

うそじゃん。

さっきのカフェで補給したエネルギーが足りなかったってのか。
まだ出てから10分くらいしか歩いてないぞ。

どうしても行かないというので、近くの緑地でやっていたイベント会場に祖母を置いて急ぐ。

祖母「早く帰ってきてね」

観光名所でそんな要求ってあるかよ。



↓映え写真を撮る観光客を横目に、母と競歩しながら撮った写真たち


金沢城公園も行きたかったけど、置いてきたときの祖母がものすごい不安げな顔をしていたため後ろ髪引かれつつも急いで戻る。

めちゃくちゃイベント満喫してた。

祖母「もっと見ててよかったのに」

うそじゃん。


午後8時ごろ 金沢の美食を味わう

ホテルから歩いて15分ほどの場所に空いているお店があったため訪問。

祖母の疲れの蓄積が著しく、道中はずっと「帰りはタクシーだな」と呪文を唱えていた。

さっきデパートでイヤリング見てたときはあんなに元気だったじゃない。

お店はというと、いわゆる地元の居酒屋という感じで、気楽に石川、富山、福井などの美食を味わえて満足度高し。

普段はあまり飲むことのないものも、やっぱりここまで来たら飲まないといかんでしょうということで母と一緒にいただきました。

大変においしかった。


午後10時半ごろ タクシーでの300円

祖母の呪文が効いたため、店を出てすぐのところにいたタクシーを止める。

くじらぱん、タクシーやバスがちょっと苦手。
高圧的な態度を取られると、しょんぼりしてしまうのだ。

そんなわけで警戒していたものの、軽妙なトークを交えホテルまでの道を真っ直ぐ走ってくれる運転手さん。
いい人でよかったと安心しきっていた会計時のことだった。

母「楽天ペイでお願いします」
運転手さん「あー、楽天ペイやってないのよ」
母「あ、そうなんですか。じゃあお札で」
運転手さん「ちょっと細かいのないんだよね」

楽天ペイのポップはでかでかと揺れているし、小銭がないとはこれいかに。

たぶんお釣りいいですって言われるの待ちなんだろうなあ。
残念ながら3人もいると小銭はぴったり寄せ集められてしまうんだよなあ。

あからさまに遠回りされたとかでもなく、そこまで悪質さは感じないものの、いい人だと思っていただけにちょっぴり切なくなった帰り道でした。


午前11時ごろ 快適ホテル滞在

何せ旅立つ数日前に思い立って急遽決めたものだから宿探しが難航した。

そんな中で、祖母のみんなでお風呂に入りたいという願いをかなえてくれたホテル。

くくりはビジネスホテルだけど、サービスが充実していて、館内もきれい、お風呂には露天まであってとてもゆっくりできました。

21時から23時まで夜泣きそば、お風呂上がりにはアイス、朝の時間には乳酸菌飲料がサービスされる。
こういうサービスってわくわく感があって好き。

祖母は風呂に入らずに寝た。


2日目

午前9時ごろ 近江町市場で朝食

祖母は出発の日の朝から腹の調子が悪かったのだ。

うどん食った。

近江町市場で。

地元客とかじゃなく観光客が。

いや、すごいおいしかった。
おいしかったんだよ。
それは本当。

どこか釈然としない気持ちを抱えてお店をあとにする。
くじらぱんは考えることをやめた。


正午ごろ さらば金沢、ただいま関東

帰りの新幹線で立山連峰をぼーっと眺めながら考える。

祖母、今回の金沢での行程
①地元のイベント会場でウインドーショッピング
②デパートでアクセサリーを買う
③近江町市場でうどんを食べる

玄人っぽささえ感じるな。

そんなわけで無事に帰宅。
なんだか帰ってきた感がなさすぎる。
金沢があまりにも倍速だったんだ。

みんな無事に帰ってくることが一番のお土産だよね。

くじらぱん、何度目か分からない己への言い聞かせに入る。


おまけ

今回の旅行中、ずっと腹を下していて調子も機嫌も悪そうだった祖母。
家に帰るなり旅行前に視聴していた『トンイ』の続きを見て、めちゃめちゃ元気になってました。

金沢にも勝る韓国ドラマ、強し。

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